(夏葉社、1,600円+税、画:松本竣介、巻末エッセイ:能町みね子)
夏葉社から久しぶりに、ほらこの佇まいの、文学の新刊が届きました。
「いつまでも寝ずにいると朝になる」
眠らずにいても朝になったのがうれしい
消えてしまった電燈は傘ばかりになって天井からさがっている
幼子を愛おしくみる「幼年」に始まるこの詩集は、ひとり出版社・夏葉社代表、島田潤一郎さんにより編まれているのだな、ということが、しみじみと伝わってきます(島田さんは最近は「父」として暮らしておられるそうです)。
巻末の能町みね子さんのエッセイも読み、つくづく、詩というのは読者の心にものすごく近づくものなのだな、短い言葉から人生すら大きく動かすものなのだな、と、改めて感じました。
当店でも静かに人気のある尾形亀之助。
現代詩文庫は入荷のたびにすぐ売れてしまいますが、これからは大丈夫。
ふと開いたページの言葉が、松本竣介の絵が、心に留まったら、そっとレジにお持ちください。
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この記事は2017年2月20日 に書かれたものです。既に売切の可能性もございます、ご了承ください。