徒然舎の日々

フルタイムスタッフ(契約社員)募集します ★締め切りました

2019年4月5日 / カテゴリー:

徒然舎をこれから一緒に育ててくださるフルタイムスタッフ(契約社員)を募集します。
〆切は特に設けず、ゆったりと、しっかりと、良い方との出会いを待ちたいと思っています。

わたし自身、10年前のこの時期には、こころも体もへとへとで、先立つものなく会社を辞め、途方に暮れていたのを思い出します。
そこから一歩ずつ歩を進め、おかげさまで今は古本屋を生業として暮らしています。

大儲けするためにする仕事ではありませんが、誠実に働けば、きちんと暮らしていける仕事です。
小忙しい仕事ではありますが、長時間残業や厳しいノルマなどはありませんし、とにかく「本を読者に届ける」ことに喜びを見出だせる方にとっては楽しい仕事になると思います。

また、将来的には自分で店を構えたいと思っている方にも、長くその店を続けてゆくためにきっと役に立つ実務や経営の知識を身につけていただけると思います。

長く、働いていただきたいと思っています。
古書店という特殊な業種の、ちょっと特殊な徒然舎という店での仕事を身につけ、さらにご自身らしく活躍していただくまでには、ある程度の時間が必要になると思います。

出勤開始時期や、給与など待遇面については、経験やご事情を伺ったうえで、話し合いながら決めていけたらと思っています。

徒然舎という店が好きな方、一緒に育てていきたいと思ってくださる方のご応募を、心よりお待ちしています。

 

★なお、この記事の末尾に、徒然舎はどんな仕事をしているのか、今どんな雰囲気なのか、そしてどんな方を待っているのか、なるべく包み隠さずに書きました。
かなり長くなってしまいましたが、ご応募を検討いただく際には、ぜひお読みください。

 

<募集要項>

■仕事内容:
総合職(徒然舎における古書販売・買取業務全般のほか、スタッフ業務管理、事務等
※太字部分5/9追記

■応募条件:
◎徒然舎に来店されたことがある方
◎基本的なパソコン作業(Windows、Word・Excel)ができる方
◎てきぱきと丁寧に仕事のできる、明るく朗らかな方
◎本や、古書店・書店が好きで、基礎知識、興味のある方

◎書店等での勤務経験のある方、司書資格のある方、歓迎いたします(待遇面でのご相談に乗ります)
◎長く働いていただける方を優先いたします

■待遇:
契約社員
※試用期間(時給)を設けています
※長く働いていただきたく、正社員登用制度を現在整備中です
○雇用・労災保険あり
○交通費支給規程あり(マイカー通勤可、遠方からの電車・バス通勤は応相談)
○スタッフ割引制度あり

■就業時間:
10:45~19:15(休憩1時間)
※イベント出店や出張買取時には変わる場合もあります

■休日:
週休2日(毎週火曜・水曜)、年末年始
※祝日やイベント等の繁忙期については出勤の場合あり
○有給休暇制度あり

■給与:
時給1,000円スタート
※経験を考慮のうえ決定します
※昇給予定あり

■募集人数:
1名

■採用時期:
できるだけ早いと嬉しいですが、現在のお仕事との兼ね合いなどありましたらご相談ください

■応募方法:
当店ホームページお問い合わせフォームよりエントリーをお願いいたします。
※住所、電話番号、メールアドレスなど、すべて記入してください。
追ってメールにて、ご応募方法等についてご案内させていただきます。

〈採用までの流れ〉
1.エントリー(3日以内にメールにて返信)
2.書類選考……履歴書、簡単な職務経歴書、作文(400字程度)
3.面接

■締切:
決定次第、終了いたします

*採用に関するお問い合わせは当店ホームページお問い合わせフォームよりお願いいたします。
*電話でのお問い合わせ、また合否や選考過程についてのお問い合わせはご遠慮ください。

求人担当:店長 深谷

 

《フルタイムスタッフ募集にあたって》

【徒然舎は、こんな店です】

岐阜市の美殿町商店街に店を構える「まちの古本屋」です。
営業時間は11時から19時、定休日は火曜日と水曜日です。
平均すると平日は20人くらい、休日は40~50人くらい、町のお祭りやイベントの際は100人以上のお客様がご来店くださっています。

店頭の商品は、店主であるわたしが主に選び、並べています。
古書は、店頭での買取のほか、主人(太閤堂書店という屋号も持っています)がお客様のもとへ出張買取に伺ったり、古書の業者市の競りで仕入れたりしています。
新刊書籍も、出版社さんと直接契約をして、少し取り扱っています。

店番は、長く勤めてくださっているスタッフさん1名と店主のわたしが交代しながら担当しています。
店頭の仕事はレジ打ちだけではなく、お客様からの本についてのお問合せや買取のご相談を受け付けたり(買取の査定は店主が担当しています)、本に値札を貼ったりカバーを掛けたりして店に出す準備作業をしたり、電話の応対やWORD・EXCELでの事務作業など一般事務職のような仕事もあります。
レジを打つ以外はゆっくり座って本を読んでいれば良い…というイメージとは程遠く、常に細かな忙しさのある仕事ですが、本を通じてお客様から楽しいお話をお聞きできたり、思いがけない本に出会えたり、古本屋らしい喜びの多い仕事でもあります。

店頭での古書販売、買取のほか、徒然舎には大きく2つの柱となる仕事があります。
ひとつが、通信販売の仕事。
店舗の上、ビルの2階の事務所では、日々、通信販売商品の登録や発送作業が行われています。
店頭向きでないと判断したジャンルの本や、店頭には置ききれない専門的・学術的な本や資料、美術品などを中心に、通信販売をしています。
常時2~3名の女性スタッフさん(皆さん穏やかで朗らかな10代~40代の女性です)が、この仕事を担当しています。
お届けしたお客様から「丁寧な梱包に感動しました」というメッセージを頂くことも多く、スタッフの皆さんの細かな気配りあってこそと、感謝に堪えません。

もうひとつは、市場の仕事。
日々お客様からお買取する本は、店頭に並べたり通信販売に登録するだけでは処理しきれない量になります。
(保管場所として2階の事務所のほか、別の場所に倉庫を構えていますが、そこも本が常に一杯の状態です)
そのため、店に並べたいと思う本、通信販売に登録する本を除き、名古屋で週に一度開催される古書の業者市に出品しています。
業者市には、例えばコミックや浮世絵、アイドルなど、さまざまなジャンルを専門にされている古書店主さんが来場されます。
当店で扱いきれなかった本を出品することで、よりその本が活きるお店の方の元に渡り、その本を待つ読者の方に届きやすくなるのです。
現在、市場に関する仕事は、主人が担当しています。
なお主人は名古屋古書組合・岐阜古書組合の理事としての仕事もしているため、店を不在にすることも多いです。

店以外の場所でのイベントに出店することもあります。
東京や関西でのイベントには泊まりがけで参加していますし、名古屋や岐阜駅での出店の際は毎日通いました。
また、昨年からは当店のある美殿町商店街で「美殿町本通り」という本のイベントも始まり、企画運営に携わっています。

また、岐阜県図書館さんにご依頼いただき、探求書を購入して定期的に納入する仕事もしています。
なお通信販売を通じて、海外や日本全国の大学・図書館・美術館・研究施設等へも納品しています。

 

【徒然舎の今】

このように、店頭以外の場所でも、多くの仕事が同時進行しているのが、今の徒然舎です。

正直なところ、のんびり本を読みながら店番していたいなあー、ゆったり過ごしたいなあーと思ってしまうことも、あります。
古本屋になって、こんな忙しい日々を送ることになろうとは、思ってもいませんでした。

ただ、そこに「本」があり、その本を求める方が見えているのに、何もしないでいることができないのです。

亡くなられたご家族が蒐められた本、長年の研究のために蒐められた本。
大切にされてきた数千冊数万冊のご蔵書を整理したい、と相談いただくことは珍しいことではありません。
長く書棚で息を潜めてきたそれらの本に、もう一度息を吹き込み、新しい読者に届けることができるのは、古本屋である自分たちだけだと思うのです。

埃を払い、布で拭き、時にはカバーを掛けたり補修をしたりして、店頭に並べる。
状態を丁寧に表記し、写真を撮り、通信販売に登録し、売れた本は再度検品をしてOPP袋で梱包し厚紙封筒で発送する。
数十冊ごと紐で縛り、競りで使う封筒をつけ、ワゴン車いっぱいに積んだ本を名古屋の古書会館に運び市場を待つ。
――毎日毎日、本を活かしたい一心で作業をしていますが、わたしたち夫婦と、5名のスタッフで一日に捌くことのできる量では、追いつかなくなってきています。

 

【こんな方に来ていただきたいです】

徒然舎に託していただいた多くの本を、少しでも早く活かし、新たな読者の方に喜んでいただくために、共に、本の山と格闘してくださる方をお待ちしています。

なにより、徒然舎という「まちの古本屋」を、大切に思ってくださる方、一緒に育ててゆきたいと思ってくださる方に、来ていただきたいと思っています。

本を活かすためには、本に関する知識が必要です。
古本屋として最も大切な知識――古書の相場や、和本や史料など普段目にすることのないものの価値などは、日々の仕事の積み重ねの中で学んでいっていただくことになります。
終わることのない勉強の日々ですが、本について学んでいくことを愉しめる方には、やりがいや面白さを感じていただけることでしょう。

幅広いジャンルの本を取り扱い、いろいろなお問い合わせをいただく「まちの古本屋」だけに、特に店頭に立つ際には、時事や文化など様々な物事に関心があり、知的好奇心が旺盛なことが求められます。
古書店や書店、図書館等に積極的に足を運び、本に関する本や雑誌、ニュースにも目を通すなど、本をめぐる状況にアンテナを張るのも大切です。

店主夫婦は、現在40代です。
これから一緒に働いてくださる方は、できれば、われわれより若い方を希望しています。
感性の面でも、また体力面でも、若い力に期待しています。
(なお、箱いっぱいの本を運ぶこともあります。)

★こんな仕事をおまかせします

当初は、まず徒然舎の仕事の全貌をつかんでいただくべく、アルバイトスタッフさんの仕事を覚えていただくほか、出張買取や倉庫整理、イベント出店、市場の仕事など、店以外の場所での仕事にも同行していただく予定です。
当店での本の流れを理解していただき、それぞれの仕事が身についた後は、本の在庫の活用法を一緒に検討して実践したり、アルバイトスタッフさんをまとめる立場として仕事やスケジュールの管理をしたり、さらに将来的には新刊書籍の仕入や新たなイベント出店、店内でのフェア企画など、徒然舎としての仕事の可能性を広げるような仕事もお任せできればと考えています。

★職場の雰囲気

現在は店主夫婦のほか、本好きの女性スタッフ(10代~40代)5名がシフト制で働いています。
もくもくと自分の仕事をすすめる場面が多く、どちらかといえば静かで穏やかな職場です。
お昼休憩は3階にあるミーティングルーム兼更衣室の個室で各自とっていただいています。

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